M92F

Posted: 2005年12月15日 カテゴリー: 2005年, オレと銃

2012年10月23日記事内容及び画像サイズを再構築。

M92
38-614n-crop_thumb2
イタリアのピエトロベレッタ社が1975年M951をベースに開発したリコイル式拳銃。十年後アメリカ陸軍次世代拳銃テストでSIG P226を倒して、見事にM1911の座を射止めたM9。その後更に勢いをつけて陸海空、海兵隊、沿岸警察隊、そして特集部隊までもM9を採用したのは今更言うまでもありません。NYPDの警察が両手で銃を持ってる姿を想像しただけでこの銃が出てくるほど一般大衆のイメージにも浸透してます。
(上のM92はBURNI Model.92、構造はM92とほぼ一緒だがなぜか8mm弾を使用してます、ほとんど売れてないから資料は乏しい)

軍に納入するわけだから一般仕様ではダメに決まってます、市販の弾とは性能が違います。
どういうわけか、トライアルしてから納入するはずか、納入し始めてから色々耐久性の問題が発生してます。特にスライドが弱くて軍用のハイプレッシャー弾を使用するとブロバックガスとともにスライドが後退し、そのまま勢いあまって顔面や胸に突っ込む事故が多発、仕様改善した結果、ハンマーピンを大型化することで問題を解決しました、ついでに仕様変更することでモデルナンバーもM92FSとなりました。

1338083480843_thumb2
今では世界中の政府機関に採用されてます。
イタリア軍が装備しているのはM92FSかM92FSB
フランス軍はM92G(PAMAS G1)
南半島の特殊部隊はM92FS

この銃がこんなにも採用されている理由は無論外見の問題ではありません。
9mm弾、ブロバックシステム、多装弾数、控えめの反動など、今の時代のリコイルは多数がります、それでも数々のライバルを打ち勝ったのは上記の機能性以外、最大なのはやはり価格面と言われてます。
ライバルだったSIG社のP220は高性能だけど価格が高く、M92FS2丁買ってもP220の価格にお釣が出るほど差が大きい、公的機関はフトコロの紐はゆるいとは言っても同じスペックなら安い方がいいでしょう。

M92FといえばカスタムモデルとしてM93Rがあります
見た目はM92FSのカスタム品に見えなくも無いが、3点バースト可能の時点で一気にその威力は大幅に上がります。(単発なら外れる可能性も大きいだが、高速で三発の弾が発射されれば標的に命中する確率は飛躍的にあがります)
また、三点バーストの高消費にも対応するようにマガジンも容量が20発となりました、他にもフラッシュハイダーとフォルディングストック、そしてロングバレル、カスタムにしては邪悪すぎるその戦闘力と言えます。
ここまで進化させたのはイタリアの凶悪犯罪に対応するためと言われていますが、イタリアって怖い国と今知りました。それとロボコップが使っているのはM93Rを更にカスタム化したAuto9と呼ばれるタイプ、大型のスタビライザーを組み込むことでレーザーも仕込まれるなど、見るものに衝撃が走ります。
M93Rの様な大殺傷能力の武器は一般販売されてません、軍や警察が必要の分だけ発注してその分しか納入されません、と言うか最近市販されている拳銃はダブルガラム化が少なくなってます、理由はアメリカでの乱射事件で大容量マガジンはより多くの殺戮を生むと考えられました、そして新たに作られる銃は十発以下に規制される州が増えてます。

コメントを残す