デリンジャー

Posted: 2006年2月13日 カテゴリー: 2006年, オレと銃
手のひらに載せれるポケットサイズの拳銃。
基本的には単発が2連発となっているが、護身用としてよく使われる物だ。
 
最も古く資料として残されたのは1825年アメリカのヘンリーデリンジャー(HenryDeringer)が販売したマズルローダー式で単発銃、ヘンリーの出身地はフィラデルフィアから、フェラデルフィアデリンジャー(PhildelphiaDeringer)とも呼ばれる。
デリンジャーが有名になった理由は1865年アメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーン暗殺に使われた事で、一気にその存在を知らされた。ちなみに使われたのはフィラデルフィアデリンジャーである。
 
現在販売・製造している会社も多く、有名なところはレミントン社、デリンジャー社やハイスタンダード社などがある。口径も.22mag、.22LR、.45colt、410番などラインナップも豊富。どうでもいいけどデリンジャー社の商標はDeringerであるため、他社はその名前を使用することが出来ないので、商品には『R』を一つ足して『Derringer』になっているそうだ。
 
軍用としてハスタンダード社が開発したデリンジャーがある。ターゲットは兵士の護身用ウェポンとして、主に1960年~80年代まで使用されたモデル。
これに関して一般的なデリンジャーとは珍しく内蔵式のダブルアクションを採用しており、人差し指を銃身の上部にあてがい、中指でハンマーを引くデザインとなっている。
 
デリンジャーの構造は簡単で小型し過ぎた結果、トリガーガードも省略してしまった。それが原因で暴発の恐れがあるため、トリガーをかなり重くする事でセフティー代わりにしてる物が多く、トリガープールが10kgを超える厄介な物も珍しくない、護身用として作られているが、非力な者や女性が予め練習しておかないと、イザ必要になったときはトリガーも引けないというワラエナイ話だ。
 
エアーガンにも出されている小型で見た目で非力なデリンジャー、射程距離は短い、命中精度は短い、暴発しやすいといいところなしと思われるが、価格や安い(3千円程度)ため、お手頃で買えるし、最近ではマルシンが8mm口径のタイプも出されているので、見た目としては格好いい。デリンジャーとしては結構人気商品。

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